監督:竹中 直人
原作:荒木 陽子+経惟
脚本:岩松 了
出演:中山 美穂/竹中 直人/松 たか子/田口 トモロウ/三浦 友和
フリーカメラマンの島津巳喜男は、妻ヨーコとマンションで2人暮らし。ある晩、巳喜男の昔の同僚がやってくるが、ヨーコは以前、「水谷」を「谷口」と間違えたことを気にして出てこない。その日からヨーコの奇妙な行動が始まる。3日間帰ってこなかったり、飛蚊症になってしまったり、近所の男の子に「おばあちゃん」と呼ばれたり、その男の子に女の子の服を着せたり。そんなヨーコを巳喜男は、ただ見つめるしかなかった。
7月7日、それは2人の結婚記念日。巳喜男は新婚旅行で行った柳川に行くことを計画する…
荒木経惟の原作を竹中直人が監督。この映画の鍵は中山美穂。つかみどころがなく、この世にいる者ではない感じのヨーコを好演。そんなヨーコを巳喜男は愛して大事にするけど、ヨーコに「あんまりみないで欲しいの、私のこと」といわれてしまう。この言葉の意味する事はもしかして巳喜男にとってものすごいショックなことではないだろうか。
それでも巳喜男の被写体はほとんどヨーコなのは変わらない。必ず「ヨーコ」と呼びかけて振り向かせ、ファインダー越しに彼女を見ている。ファインダー越しの彼女はより美しい存在に思えてくる。特に舟に乗っているシーンが僕は好き。おだやかで素敵なシーンだった。
この映画にはいろんな人がチョイ役で出ているから、チェックして観てみるのもおもしろい。ちなみに松たか子ってメガネかけてもいい女だった。
1997/10/31 川崎国際劇場