監督・脚本:河瀬 直美
出演:國村 準/尾野 真千子/和泉 幸子/柴田 浩太郎/神村 泰代
吉野杉で知られる奈良県吉野村。田原孝三は、この村に母、妻、娘のみちる、そして姉の息子の栄介と暮らしていた。過疎化の進むこの村で、予定されていた鉄道建設が途中で中止になってしまい村の者はなすすべなく途方に暮れていた。
それから15年後、みちるは栄介に、恋心を抱くようになっていた。しかし、鉄道工事に参加していた孝三は、働く気力を無くしたまま。
そんなある日、孝三は愛用の8ミリカメラを持って、家を出てしまう。
本年のカンヌ映画祭でカメラドール賞を受賞した本作品。言葉はとても少なくても、人と人は目やその場の間で相手の気持ちを察することができる、ということにとても感動してしまいました。吉野村で暮らす人々を、カメラは淡々と映しながらもどこかやさしく見つめている。
スクリーンに広がる緑の木々は風に揺れて葉を擦り合わせて、音を奏でる。映画館のスクリーンからの光が、観ている者をやさしく包みこんでくれます。
1997/11/04 銀座テアトル西友