ビヨンド・サイレンス
監督・脚本:カロリーヌ・リンク
脚本:ベス・セルニン
出演:タティアーナ・トゥリープ/シルビー・テステュー/ハウィー・シーゴ/エマニュエル・ラボリ
ミュンヘン郊外に住むララは8才。父マーチンと母カイは耳が聞こえずララは幼い頃から手話を覚え、両親の通訳を務めている。そんなララの憧れは父の妹でクラリネット奏者のクラリッサ。しかしマーチンは自由奔放な態度、なにより聾のマーチンを嘲笑うように音楽を奏でるクラリッサをあまり良く思っていなかった。クリスマスの日、クラリッサは幼い頃使っていたクラリネットをララに贈る。嬉しそうに吹いて見せるララにマーチンの気持ちは複雑だった。そして10年の時が経ち、ララは音楽学校を受ける決意をする。
実際に聾の俳優が演じていて、彼らの表情はとてもリアル。それになんといっても前半のララを演じる少女。通訳をごまかしたり、ちょっと大人の一面を見せる姿はとってもかわいい。娘と父親の葛藤に悩みながら、お互い成長していく様はとても素敵。家の外で静かに降り積もる雪と家の中のやわらかい灯かりがとてもあたたかい。ハッピーなエンドに涙してしまう心暖まる映画です。
1998/05/12 銀座テアトルシネマ