監督・脚本:ベルナルド・ベルトリッチ
出演:サンディ・ニュートン/デヴィッド・シューリス
1999/イギリス
政治活動の疑いで夫が逮捕されたシャンドライは医者の道を目指すため、ローマに渡り古い屋敷の使用人として住み込む。家の持ち主は相続により裕福な暮らしを送る音楽家、キンスキー。だが彼には親しい友人はおらず、たまに子供達にピアノを教えるくらいで、ほとんど家から出ずにピアノばかり弾いていた。やがて彼はやさしく明るいシャンドライを愛するようになる。しかし彼女は夫の身を案じ、再会を望んでいた・・・。
全体を通してセリフは極力なくし音楽が満ち溢れてる。演じる者の表情が観客の心に訴える。それにしても切ない。切ないねぇ、この映画は。
シャンドライを深く愛するキンスキーだが、彼女に服役中の夫を知ってからもこれといった態度を見せず、密かに彼女の夫の解放のため私財を売ってまでお金をつくり、しまいには音楽家の彼にとって一番大事なピアノまで売るなんて、なかなかできることではありません。これはきっとある意味、最高の愛の形なんじゃないかなぁ。
キンスキーを演じるデヴィッド・シューリスの表情は一気に僕の心を捕らえ、そこから僕はキンスキーを応援していた。でもシャンドライの心には愛する夫がいる。キンスキーがなにをしているかを知り、それが自分のためだと知るシャンドライの心に少しずつ変化が起こるのだが・・・
あぁでもやっぱり切ないよ。
2000/03/04 関内アカデミー