ミッション・インポッシブル2
監督:ジョン・ウー
脚本:ロバート・タウン
出演:トム・クルーズ/ダグレイ・スコット/サンディ・ニュートン/ヴィング・レイムス
2000/アメリカ
休暇中にロッククライミングを楽しむイーサン・ハント。頂上にたどり着いたまさにその時、ヘリコプターからサングラスが落とされる。ハントがそれをかけると男の声が流れ出す。「おはようハント君・・・。」
今回のミッションは元IMFのショーンがロシア人医学博士から奪った殺人ウィルス「キメラ」とその治療薬「ベレロフォーン」を取り戻すこと。ハントはショーンの元恋人ナイアを相棒にこの「不可能な作戦」に挑む。
前作の公開が1996年。それから4年後、20世紀最後の年にこの続編「M:I-2」が公開。今回はジョン・ウーを監督に迎え前作とはまた違った「M:I」となった。
やはり「M:I」といえばトム・クルーズでしょう。今作もそうとう気合入ってます。なんとほとんどのアクションシーンを自ら演じているというではありませんか。これはマジで驚きました。あのロッククライミングも、90%はトム自身だってさ。まぁたしかにその方がカメラ割が自由にきくし、リアルでドキドキ感の溢れたシーンになるんだけど・・・。スタッフ大変だったろうなぁ。ケガされたら困るもんなぁ。
そう今回はアクションシーンが沢山ある。カーチェイスにバイクチェイス。もちろん派手な銃撃戦もある。ジョン・ウー監督だからなのかどうかはわかりませんがこれはそうとうすごい。これでもかっていうくらい続くので、館内のちっちゃい子から「もうイヤダー」と泣く声が。まぁ冷静に観たら普通のアクション映画と同じだと思うんだけど、前作、ハントは銃を持つことがなかった。それだけに「前作とは違うんだぞ」という雰囲気はとても感じられた。
それと忘れてならないのがヒロイン「ナイア」を演じる、サンディ・ニュートン。『シャンドライの恋』ではかわいい印象の女性だったが、こちらでは髪を降ろしてキレイでセクシーな女泥棒だ。ハントと出会うシーンでの彼女はそうとう魅力的で、男ならココで彼女の虜でしょう。
しかーし。終盤、彼女の存在が弱くなってしまうのはなぜ?
前半、ハントとナイアが恋に落ちたり、ショーンとの三角関係など良い展開だった。ところが終盤、特にナイアのタイムリミットが迫っているはずなのにそのことが観ているぼくに伝わらない。崖から自殺しようと立ち尽くす彼女の姿だけではわかりづらいよ。同時進行のハントのバイクチェイスが目立つからさー。タイムリミットが迫っている雰囲気が少しは欲しかった。
どうやら全体的にトムだけの映画になってしまったようだ。確かに悪役のダグレイ・スコットも存在感はあったし、前作も出演したヴィング・レイムスもいた。でもアクションシーンになれば主役が目立つのは当たり前なんだよね。ド派手なアクションも捨て難いところだがぼくはハントのCOOLな判断力と行動力が好きだ。だから前半1時間ちょっとの間はとてもおもしろかった。しかし終盤は・・・。う~ん。
どうやら今回、ぼくはハントに裏切られたようだ。
2000/6/24 藤沢オデオン座