監督・脚本:セドリック・クラピッシュ
出演:ロマン・デュパリ/ジュラルディン・ペラス/ジャン=ポール・ベルモンド
1999/フランス
新世紀を迎えようという大晦日。友人宅のパーティーに恋人のリュシーと参加したアルチュールは、彼女から「子供が欲しい」と迫られて動揺してしまう。
とりあえずトイレに逃げ込んだアルチュール。そこへなぜか天井から砂が。彼が上に登り進んでいくと、そこには砂に埋もれた2070年のパリが存在していた。
セドリック・クラピッシュ監督の映画をようやく観ることができた。この作品は一応SFファンタジーっぽいのだけど、描いているテーマは家族愛だとか、男女の恋の行く末は・・・といった映画の普遍的なテーマ。単純なようで奥深い、でもたぶん単純。
主人公のアルチュール(以下:アル)はちょっとだらしないけど憎めない男、ロマン・デュリス。なかなかぴったりの役でいまどきの世の男性の代表っぽい。
で、未来のアルの息子役になんとJ=P・ベルモンド。ここがこの映画のすごい所。あの充分すぎる、貫禄あふれる表情からデュリスに向かって「パパァ!」なんて言うんだもん。さすがにパパ役デュリスもひるむよ。でもだんだんとあの表情が可愛く思えてくるから不思議。
終いには「生」に対して、必死にアルに訴える姿にちょっと泣きそうになってしまった。
映像に関してはとってもカッコイイという印象。最初に出てくる映画内TVのSFドラマもなんか可笑しい。それに70年後のパリが砂に埋もれているという設定は、フランス映画っぽくない。
でもやっぱりフランス映画だなと思うのがラストのアルとリュシーのシーン。ぼくはこのシーンがとても素敵だと思う。
加えて彼女の黒の下着と腰のあたりのラインはとても美しい・・・
アルは未来と現代を行き来しながら、やがて自分のとるべき行動を決めていく。それが正しいか間違えなのかは実の所わからない。結局は愛があれば全てOKでしょ。愛に勝るものはなし。
Peut-etre(たぶんね)。
2000/12/16 恵比寿ガーデンシネマ2