僕たちのアナ・バナナ
監督:エドワード・ノートン
脚本:スチュワート・ブルムバーグ
出演:ベン・スティラー/エドワード・ノートン/ジェナ・エルフマン
2000/アメリカ
ニューヨークに住むカトリック神父のジェイクとユダヤ教ラビのブライアンは幼い時からの大親友。
ある日、小学校時代の幼なじみアナが仕事の関係でニューヨークに来ることに。再び昔のような親密な関係を取り戻した3人。
しかしそれぞれの秘めた思いが交錯し、友情と信仰が揺らぎはじめる・・・
『ファイトクラブ』や『アメリカン・ヒストリーX』で主演を務めたエドワード・ノートンが夢であった映画監督に挑んだ初作品。脚本は大学時代からの親友スチュワート・ブルムバーグによるもので、若者(といっても20代~30代あたり)が遭遇するであろう試練をコメディタッチに、でもちゃんと真面目に描いた。スチュワートをちょこっと出演していたりと遊び心もあって、息のあった2人の才能と多くのサポートによりこの映画を作り上げています。
ノートンって映画デビューしてまだ4年目ということをプロフィールを見て知ったんだけど、それにしても存在感がとてもあって、"上手い"って思わさせられる。立ち振る舞いがとても自然で、役にシンクロしているんだなぁって。
今回初監督ということで様々な苦労があったと思うけど、周りのサポートが機能して良い作品になった。
こういう映画は脚本が大事。もちろんそれを活かすも殺すも監督次第ではあるけれど、脚本がなければ始まらない。で、この映画はどーなんだってことになるけれど、テンポ良く話が進むので気持ちが良い。内容もしっかりしているし、三角関係の扱いも面白い。
そしてこの映画にとってベン・スティラーの存在は大きい。この映画がコメディのセンスを持つことができたのも彼が居たからこそ。彼を想定して書かれただけあって役にはまっている。
アナ・バナナを演じるのはジェナ・エルフマン。美人ではないけれど(失礼)、女の魅力たっぷりでこの役にぴったり。
この主演3人のやり取り、もちろんそれ以外どんなシーンも面白い。楽しい雰囲気が観ている者も楽しくさせてくれる。ただ全体的にちょっと長いような気もするのだけど・・・
この映画のテーマの1つに「信仰」がある。神を信じるということだけでなく、人を信じるということも含めた大きな意味での信仰だ。信じるということや信じ続けることっては難しいことだと常々思ってたりするんですが、本当に難しいねこれは。時には自分の信仰(信念)を曲げてでもやらなければならないことは世の中にはたくさんあるんです。でもそこで悩んだりもしくは後悔することで得るものがあったり失うものもあったりするわけで、そういうことの積み重ねが「人生」なんですね。きっと。
友情と恋愛と信仰と・・・
人生は選択に悩んだり、後悔したりの積み重ね。
それでも僕らは生きていく。自分のために、誰かのために・・・信じる心を持って。
2001/2/10 新宿シネマ・カリテ3