監督・脚本・音楽:青山 真治
プロデューサー:仙頭 武則
出演:役所 広司/宮崎 あおい/宮崎 将/国生 さゆり/斉藤 陽一郎
2000/日本
九州のある田舎町でバスジャック事件が起こった。生き残ったのは運転手と通学中の兄弟。
それから2年後、生き残った彼等は様々な環境の変化を経て、一緒に暮らしはじめることに。それからしばらくして、バス旅行に出かけることに。だが・・・
「J-WORKS」の第1弾でもあるこの作品はカンヌで審査員特別賞を受賞。プロデューサーは仙頭武則。監督は『Helpless』の青山シンジ監督。主演はいい感じに年をとる役所広司と実際に兄妹の宮崎兄妹。
共演者陣に『萌の朱雀』のヒロイン、尾野真千子。あっ個人的に注目で。
とりあえず上映時間が長いことは前もって言っておきます。3時間37分。長いです。
3時間を越えるとさすがにトイレの我慢はしんどい。上映前にトイレに行っておいて良かった。観る前にトイレは行きましょう。
なんでこんな長い時間が必要なのか。短縮版はないのかと思うかもしれないけれど、この映画の世界を、彼らの状況を描くにはどうしてもこれだけの時間が必要だと思う。
残された彼らに対して、カメラはとてもやさしく彼等の表情を写し取っていたように思う。なんてことのない場面もゆっくりと彼等の姿を追う視点は嫌な感もなく、いらつくこともなく心地よかった。
この長い時間は壮絶なバスジャック事件で生き残ってしまった彼らにとっての再生の時間だ。映画の中では2年以上の時を費やした後、再生への道を歩もうとする。映画がエンディングを迎えても彼らにとってそれは終わりではなく始まりなのです。
それ故の長い上映時間。ご理解を。
この映画はちょっと特別な現像方法でプリントされているらしく、色合いがセピア調になっている(カラーでもモノクロでもない)。
賛否両論かなぁこれは。ぼくはこの映画にあっていると思ったし、良い色合いだなぁと思っているんだけど。
今思い返しているとなぜか色がついていたような気がするんだよなぁ。なんか不思議な感覚。
青山監督の作品「Helpless」に引き続き(というか世界観を共有するため?)斉藤陽一郎が出演しています。
ぼくにとっては『弟切草』に続いてなんだけど・・・どーしても彼の話し方や笑い方が好きにはなれない。
大人子供な感じなんだろうけどやたら生意気な面ばかりが目立つし笑い方がどーもダメ。一生懸命大人の感じ(タバコとかビールとかゴルフとか)を出そうとがんばっていたけどねぇ・・・
宮崎兄妹はぼくははじめて観たと思うのだけど、妹の方(宮崎あおい)のワンショットはなんか感動してしまった。かわいいというよりきれいというイメージだった。兄は・・・興味薄です・・・でも・・・そーなのか・・・(謎)(追記:TVで『淀川長治物語 神戸編-サイナラ-』に出ていて見てた)
役所広司っていい感じに年をとっているなぁと思うのはぼくだけかなぁ。『CURE』以降特に。ただ最近はちょっと・・・可もなく不可もなくの人選って感じに見えてしまう時が時々ある。まぁ個人的な所だけど。
バスジャックという非現実的な世界から生き残った彼らの現実の世界への復活・再生。ぼくは彼等のように前を向いて歩くことができているのだろうか・・・
2001/2/24 テアトル新宿