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2001年04月 アーカイブ

2001年04月01日

ハイ・フィデリティ

監督:スティーブン・フリアーズ
原作:ニック・ホーンビィ
脚本:D.V.デビンセンティス/スティーブ・ピンク/ジョン・キューザック/スコット・ローゼンバーグ
出演:ジョン・キューザック/イーベン・ヤイレ/ジャック・ブラック/トッド・ルイーゾ/ティム・ロビンス
2000/アメリカ

シカゴにある中古レコード店"チャンピオンシップ・ヴァイナル・レコ-ド"のオーナーロブは音楽に囲まれた生活に安らぎを感じていたが、どこかふがいない自分に不安感を持っていた。
そんなある日、同棲していた恋人のローラに逃げられてしまったロブは自分の失恋僻の理由を探るため、今までに付き合った女性達に会ってたずねようとする。

原作に惚れ込んだジョン・キューザックが製作から脚本、音楽監修、そして主演と、そうとうな熱意から生み出された本作。
原作の舞台はロンドンなのだがそれをシカゴに置き換えたのも彼。かなりジョン・キューザックの気持ちが入っています。

この映画はロブがカメラに向かって状況を説明しながらストーリーが進んでいく方法をとった。
観客はスクリーンをとおしてロブの話(または言い訳)を聞いてあげるような感覚だ。この方法だと観客は一気にロブの味方となり、ロブを責めたてるローラに対して、彼をかばうような気持ちになってくる。
とはいうものの、これはぼくが男だからかもしれない。女性ならやはりローラ側に立って、同じようにロブを責めるのかもしれない。

だらしなさそうに見えるロブだけど、男のぼくから見るとちょっとうらやましい人生だと思う。
最後には振られてしまうとはいえ、かなりモテモテ度の高い人生を歩んでいるし、好きな音楽(ここではCDではなくレコード)に囲まれて、ある程度の充実はしているように思う。
でも心のどこかで本当の自分を探している。レコード店のオーナーなんかじゃなく、もっと上のなにかを。でもそれに向かっての一歩は踏み出せない。

そう彼に足りないものはわずかな勇気や素直な気持ちを表現することだ。あと一歩踏み出せば状況が逆転、もしくは前に進む時に限って彼はマイナスの考えを抱きはじめ、言動に表してしまう。ローラに逃げられたのもたぶんそんな所だろう。

男性はロブの味方として、女性はローラの気持ちがとても理解できるかもしれない。向上心の強い彼女は憧れの女性像だろう。でも彼女の自分の向上心を押し付けるような言動がロブには可哀想だ。ロブ自身だってわかっているけど、いくら恋人とはいえ他人に言われるとつらいし反抗的な態度をとりたくなるんだよ。要はお互いの理解なんだろうけど・・・なかなか・・・。

そんなロブを取り囲んでいる人々(特にレコード店のスタッフ)はかなり濃いキャラクターを持った人ばかり。「静」のディックと「動」のバリ-の2人は観ていてとても楽しいコンビだ。
バリー役のジャックは非常にインパクトを与え、またこの映画をユニークなものに仕上げてくれていてこのへんはキャスティングの勝利でしょう。
またロブとローラの共通の友人リズとしてジョーン・キュ-ザック(ジョン・キューザックの姉)を配するあたりがなんともニクイなぁ。

主人公が音楽好きなだけに音楽に溢れているこの映画。時にやさしくロブを包み、時には彼の気持ちを表すかのごとく流れ出す名曲の数々。手抜きなしの選曲に音楽好きにはたまらない一本です。

2001/4/1 恵比寿ガーデンシネマ

ギター弾きの恋

監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ショーン・ペン/サマンサ・モートン/ユア・サーマン/ウディ・アレン
1999/アメリカ

世界で2番にギターが上手いと自称する、ジャズ・ギタリスト、エメット。プライドが高く女遊びの激しい彼は、酔って演奏会をさぼることもしばしば。しかしひとたび彼の演奏が始まると、その音色に人々は常に魅了されていた。
ある日、海岸に友人とナンパをしていたエメットは口のきけない娘ハッティとデートをすることに。エメットの演奏に感動したハッティは、やがてお互いを理解するようになって・・・。

いや~完全にやられた。さすがにこれにはまいった。見事に騙された、やられた・・・

物語は1人のギター弾きエメットの生涯にコメントを交えて進行する。コメントする人々も結構名立たる有名人(ジャズ関係)でどの情報もそれが真実かのごとくコメントされる。

以下ネタバレ。

しかしこれが全部嘘。ギター弾きはまったくの架空の人物なのである。これは観終わってもぼくは気が付かなかった、見抜けなかった。ぼくはこれを書くためにいろいろ調べていたらわかったんだもん。でも騙されたとわかっても別に不愉快な感じはしなかった。そういえばそんな気もするなぁって。別に損することはないわけだし。
これは映画。誰もこの映画が記録映画だとは言っていない(そういう作りではあるけど)。要は偽記録映画。その作りは拍手したいくらいだ。

エメットは自分のプライドの高さのせいで自分の素直な気持ちを表現できなかった。世界で2番(自称)なのも自己表現の限界に自分で線を引いてしまっている良い例だ。
でも彼はやっぱりギターが好きでギターでしか自己表現ができない。その音に自分の全てを表そうとする。そしてそれを感じ取ることができたのが口のきけないハッティだったのだ。お互い言葉で伝えることは不器用で、言葉で伝わることは困難だということを知っている。だからこそ2人は「心」を大事にしていた。理解しあうことの大切さを。

しかし1つの所に1人の女性に留まることを彼のプライドが許さなかった。
その結果、彼は初めて「後悔」する。そしてその悲しみを込めて弾くことができるようになった・・・なんだかちょっと悲しい。

男はどーしても妙な意地があってそれを簡単に変えることを良く思わない。でも絶対に素直になるべき時がある。そしてそれは絶対に大切な女性の前でだ。ちょっと勇気のいる事かもしれないけど。
男としては女性にちょっとそこんとこ理解してあげてほしいなぁなんて思ったりする。
やさしくしてください。

ショーンペンはまぁちょっと今回はかわいそうだけど、これはサマンサ・モートンの映画だ。かわいいもん。あんな女性いたらなぁ。現代には無理だろうなぁ・・・

ウディアレンらしく観ていてとても楽しい優しい映画。笑いつつもちょっと身につまされることの多かったです。

2001/4/1 恵比寿ガーデンシネマ

あの頃ペニー・レインと

監督・脚本:キャメロン・クロウ
出演:ビリー・クラダップ/フランシス・マクドーマンド/ケイト・ハドソン/パトリック・フュジット/フィリップ・シーモア・ホフマン
2000/アメリカ

15歳でローリングストーン誌のライターになったウィリアムは、自身の好きなロックバンド「スティルウォーター」のツアーに同行してレポートを書く事となった。そこで出会ったバンドエイドという活動をしているペニーレインを想うようになったウィリアムは、四日間の同行のはずが延々となって・・・

キャメロン・クロウ監督は若い時分に実際に音楽誌のライターをしていたということで、この映画の主人公ははいわば監督の分身的存在、自伝的な作品。

主人公のウィリアム(パトリック・フュジット)はオーディションで見つけた少年。映画初出演。すっごく目が輝いていて、それがとっても良い雰囲気。見知らぬ世界に飛び込んだ少年の明るさが自然に見て取れた。その役柄ときたら主観的でもありながら客観的に音楽をを見ることができて、文才があって・・・ちょっとうらやましいなぁなんて。

物語はこの少年とその家族、ロックバンド、バンドエイドという活動(セックスが目的ではなく、精神的な安らぎを与える存在)でリーダー的存在のペニー・レインが中心となって進行する。
ペニー・レインは『200本のたばこ』に出ていたケイト・ハドソン。以前よりもきれいになってました。まぁ彼女がきれいで、みんなを引き付けられる魅力がないと合点がいかないだろうから、その辺りはとってもよかった。甘え上手でしたたかで強がってても本当は弱い女性らしい女性で、あーいうのは男としてはなんだか守ってあげたくなっちゃう。そーいう意味でもよかった。

ロックが溢れるこの映画の中でライブシーンもよかったけど、ぼくがこの映画でとても印象に残ったのが少年と母親(フランシス・マクドーマンド)とのやり取りだった。
高校生の彼を通して母親も少しずつ考え方を変化させていって、徐々に音楽への理解を示していく。でも母親として息子の無事を安全を心配する姿は万国共通。遠い地にいる息子へ電話で叱咤する姿はあぁやっぱり母親なんだなぁ。ついでにロックグループのリーダーも怒ってしまうあたりは面白かった。

1973年という時代に生きた彼等の時代に僕らを連れていってくれる、ロック好きにはたまらない映画。1973年にタイムスリップ!

2001/4/1 新宿シネマ・カリテ2

2001年04月13日

スナッチ

監督・脚本:ガイ・リッチー
出演:ジェイソン・ステイサム/スティーブン・グレアム/アラン・フォード/ブラッド・ピット/ベネチオ・デル・トロ
2000/アメリカ

2001/4/13 ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘

2001年04月15日

火垂

監督・脚本・撮影・音楽:河瀬直美
出演:中村優子/永澤俊矢/山口美也子/光石研
2000/日本


2001/4/15 テアトル新宿

2001年04月16日

サトラレ

監督:本広克行
脚本:戸田山雅司
原作:佐藤マコト
出演:安藤政信/鈴木京香/寺尾聰/八千草薫/内山理名/松重豊/小野武彦/小木茂光
2001/日本


2001/4/16 ぱるるシネマ町田

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