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フランス映画祭2004 アーカイブ

2004年06月18日

マリアージュ!

監督・脚本:ヴァレリー・ギニャボデ
出演:アレクシス・ロレ/クロエ・ランベール/マチルダ・セニエ/ジャン・デュジャルダン/ミウ=ミウ/リオ
2004/フランス
原題:Mariages!

ジョアンナとパンジャマンの若いカップルの結婚式当日。花嫁の母は別れた夫と久しぶりの再会を。花婿の友人は冷めた関係を抱えたまま立会人を。いとこのミッキーの夫婦は妻の一度浮気に乗じて、浮気している夫がいて・・・

結婚式にそろった様々な夫婦の問題を時に可笑しく、または皮肉交じりの冗談を使いながら描いた作品。
監督が脚本家だからか、いくつもの話が進行しながらも、破綻せずに混ざりあっていく心地よさが楽しい。
テンポよく進む展開から生まれる笑いがさらに楽しくさせてくる。

有名な俳優がでているわけではないけど、若手俳優をチェックしてみるのも良いですね。主演の女優もチャーミングでしたが、監督もすごく美人だった。

結婚という通過点における不安感や結婚後の夫婦のあり方についての悩みは、国は違えど共通であることを認識させてくれます。結婚を経験した人なら登場人物の中に、自分を、もしくは身の回りの人のことに照らし合わせてしまうかもしれません。
結婚するのは簡単だけど、少なからずなんらかの不安は付きもの。そんな悩みを解決させてくれるヒントがこの映画の中にあるのかもしれない。

2004/06/18 パシフィコ横浜

2004年06月19日

ぼくセザール10歳半1m39cm

監督:リシャール・ベリ
脚本:エリック・アスス/リシャール・ベリ
出演:ジュール・シトリュク/ジョセフィーヌ・ベリ/マボ・クヤテ/アンナ・カリーナ
2003/フランス
原題:Moi Cesar 10 ans 1/2 1m39

10歳半のセザールは少し太めだけで甘いものに目がない少し太めの男の子。学校一の美女サラが好きだけど、スタイルも勉強もできる親友のモルガンもサラのことが好きらしい。ある日モルガンが父親を探しにロンドンへいくことに。小さな3人の大きな冒険の旅が始まった。

セザールは『バティニョールおじさん』に出演したジュール・シトリュク。大きくなって貫禄が出てます。監督は8月15日で主演の1人を演じたリシャール・ベリで、サラ役のジョセフィーヌ・ベリはリシャール・ベリの娘です。

前半はセザールを中心とした出来事から周囲の状況をおもしろ楽しく理解しつつ、後半は3人のロンドンでの悪戦苦闘ぶりが楽しく描かれている。終始幸せな気持ちで見られる映画は、思わず人に勧めたくなる。

大人というカテゴリーと子供というカテゴリーに分けてしまいがちだが、子供も大人も人間であることは変わりなく、時に大人は偉ぶりたがるけど、子供は案外冷静にそんな大人を見ているんじゃないだろうか。
見おろしてばかりでなく時には子供の視点で、話してみよう。誰にも1m39cmの時代があったのだから。そんな気分になりました。

ぼくセザール10歳半 1m39cm スペシャル・エディション
ぼくセザール10歳半 1m39cm スペシャル・エディション

2004/06/19 パシフィコ横浜

みんな誰かの愛しい人(仮題:LOOK AT ME)

監督・脚本・出演:アニエス・ジャウィ
脚本・出演:ジャン=ピエール・バクリ
出演:マリルー・ベリ/ローラン・グレヴィル
2003/フランス
原題:Comme une image

作家のエティエンヌは小説が映画化されるほどの著名な作家。年頃の娘や再婚した妻を気にしながら、文筆以外の仕事に追われていた。娘のロリータは演劇をやりながらもオペラ歌手の道も考えたり、恋に悩む日々を送っている。一方、売れない作家ピエールとそれを支える歌の教師シルヴィアは、いつか売れる作家になる夢を抱えつつも自分の才能に不安も感じていた。

アニエス・ジャヴィとバクリのコンビが送るヒューマンコメディ。ジャヴィもバクリももちろん出演。バクリ演じる作家の娘役にはこれがデビュー作のマリルー・ベリ。

話が楽しい映画は観ていて本当に楽しい。やっぱり映画は話が組上がってないと、良いものはできないと思う。コメディならなおさらだ。
日本語の字幕だけでも見ていて楽しいのだから、フランス語の会話はもっと楽しいことになっていると思う。全てを字幕にすることは無理。こういう時にフランス語や文化を知っていればなぁと思う。

話の軸はエティエンヌとロリータの父娘。ロリータはコンプレックスの塊みたいで、いつも自分の体型のことや、父親のことを気にしている。一方父親は、本が書けない状態にイライラして、娘や若妻につらく当たってしまう。
お互い、相手のことを気にしつつも、すれ違ってばっかりで気持ちを通い合わせることができない。だけど、そこから生まれる皮肉や冗談はどこか哀しいけど、観ているぼくらは可笑しい。

自分勝手に生きるのは簡単だけど、人の気持ちを理解するのは難しい。それでもほんの少し歩み寄れば、相手との気持ちの距離が近づくのかもしれない。冗談が言い合えるならその壁は決して高くないのだから。

2004年06月20日

あなたを待つ人生

監督・脚本:ティエリー・クリファ
脚本:クリストファー・トンプソン
出演:パトリック・ブリュエル/ナタリー・バイ/ジェラルディン・ペラス/アヌーク・グランベール
2003/フランス
原題:Une vie a t'attendre

アレックスは弟ジュリアン、親友カミーユとパリでレストランを開いている。40歳を迎えるアレックスには若い恋人クレールがおり結婚を考えていた。
そんな時、昔の恋人ジャンヌと12年ぶりに出会って、彼の古い恋心はよみがえってくる。

フレンチポップスの有名なパトリック・ブリュエルが主演。ナタリーバイと若手女優ジェラルディン・ペラスがパトリック・ブリュエルを奪い合うというなんともうらやましいというか、嫉妬してしまう。

『8人の女たち』の女優ミカエル・コーエンが出演しているのだけど、最初の病院のベッドで寝ているとき、まるで死にいく人みたいで…結局は元気だったのだけど、前半でこのインパクトがすごかった。

男の視点としてはうらやましい存在のアレックスだが、打算もなく本能のままに行動する様はちょっとうらやましい。パリのレストランの経営者という立場も、若い恋人も捨てて、一時でも過去の女性と過ごすなんて行動はそう取れるものでもない。
とはいえそれが認められるとは思えないけど。
それでもクレールは受け入れてくれるから素敵。失うことは簡単だけど、本当に彼を愛しているが故に、彼女は受け入れようとしているのです。

映画の中盤、アレックスとジャンヌがイタリアでの旅の中でジャンヌが2人の歌と称して、歌った歌はどんな意味の曲なんだろう。エンドロールでも聴けたのだけど、あの曲の内容がすごく気になる。

この映画に出てくる人物は自分の本能を第一に行動しているのは日本人としては興味深い。なにかと調和を主張しがちな日本人だけれど、時には本能で行動する必要がある気がする。思ったことを言わないなんてよくありそうだし。

変に捻った展開でもなく、とっつきにくいと思ってフランス映画を敬遠している人に勧められると思います。一見すると落ち着いた雰囲気さえ感じたのだけど、話の中身は愛情にそして情熱に満ちています。それらを丹念に描いた作品だと思います。

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