監督・脚本:クレア・キルナー
出演:エイリーン・ウォルシュ/リス・エヴァンス/パッツィ・ケンジット
1999/イギリス
さえない女の子ジャニス。彼女の不運は出産時から始まっていた。父親は出産の立ち会い中に力みすぎてショック死。それが原因で、母親は引きこもりになってしまった。ジャニスは母親を外に連れ出すために外の世界の魅力を語るうちに虚言癖になってしまう。
成長したジャニスは、母の治療費を稼ぐためロンドンへ。友人のつてで一流自動車会社に契約社員として働くことになるのだが・・・
TVや舞台で主な活動をしていたクレア・キルナー監督と主演のエイリーン・ウォルシュによる初の長編映画。監督自身が契約社員として働いていたそうで、その経験からこの脚本が生まれたようだ。しかもこの映画のスタッフはほとんどが女性という、正にワーキング・ガール・ムービーなのである。
とはいうものの、内容的には女性による女性のための映画というわけではない気がした。でも主人公ジャニスのサクセスストーリのあたりを見ればやはり女性向けか。
ちなみに上映時は原題『ジャニス・ベアード45WPM』で、観に行った時に日本でのタイトル名が『ジャニスのOL日記』と決まったようなので、その表記にならいました。
まぁOLターゲットってことです。
ついでに、この「45WPM」というのはタイプライターで1分間に45の単語を打つ事ができるという意味で社員のレベルとしては最低のレベルらしい。それはずばりジャニスの能力を表しているのです。でも想像力は人並み以上・・・っていうか虚言癖。
いきなりオープニングがおもしろかった。キャスト、スタッフの紹介の仕方がとてもおもしろい。タイプライター(?)みたいな感じで、絶妙なスペルミス。後ろの外人大ウケ。
この映画、今時珍しく81分という時間でまとめられている。上手くまとめたと言ってしまうのは簡単だがちょっと難がある気もする。テンポも悪くないし、回想シーンの挿入もこれといって違和感ない許せる範囲だ。なぜ81分を上手くまとめたと言えないかというと、この映画のジョークが
もうひと押し足らない気がするのだ。今のままでもおもしろいのだけど、もっとおもしろくなりそうな気がする。それによって時間が延びてもいいのではないだろうか。短くなっておもしろさが弱まってしまうのは残念。
とは言うものの楽しめる作品です。魅力あふれるジャニス役のエイリーン・ウォルシュあっての面白さかも。決して美人ではない彼女の憎めない表情がぴったりこの役にハマっていた。
それにこの映画に出てくる女性はみんな個性的なキャラで、女性スタッフのこだわりみたいなものを感じさせられた。
一方男性陣はというと・・・みんなマヌケ、オバカさん。って感じ。会社の上司やジャニスに近づくショーン(リス・エヴァンス)もあんまり賢くない。前半はショーンは良い感じだったけど結局は詰めが甘かった。やっぱ女性から観ると、男ってバカなんだろうなぁ。
男がどんなに偉そうにしてても、最後はやっぱり女性なのです。何時の時代もどこの国でも女性はたくましく生きているのだ。
2000/10/29 東京国際映画祭 Bunkamuraオーチャードホール